NESTOのグラベルロード「GAVEL」、マウンテンバイク「TRAIZE PLUS」を試乗しました

INFOMATION

オフロードシーズンに入ったこともあり、グラベルエントリー向けに何かできることはないかと考えていました。
オフロード専門メーカーとの取引もいくつかあるのですが、手頃に始められるエントリーモデルがほとんどなく、何かないかと探していたところ、国内ブランドのNESTO(ネスト)よりグラベルロードとマウンテンバイクの試乗車を持ってきていただけるというお話をいただきました。
取引が決まっていないにも関わらず、これはとてもありがたいと思い、早速近場で試乗してきました。

今回試乗するのはNESTOのグラベルロードの「GAVEL」と、マウンテンバイクの「TRAIZE PLUS」です。
どちらも昨年のモデルですが、本年モデルとはカラー違いでフレームは同じです。

GAVELはシマノ SORAが中心のコンポーネントで価格は125,400円(税込)。
TRAIZE PLUSはシマノ DEORE 12S系のコンポーネントで価格は159,500(税込)。
どちらも破格のエントリーモデルですが、構成パーツはかなりしっかりしています。
しかもTRAIZE PLUSに関しては、本年のラインナップではドロッパーシートポストが装着されてさらにお買い得。

オンロードとオフロードの垣根を越えた「GAVEL」

まずGAVELの仕様ですが、トップチューブとフロントフォーク、ダウンチューブ裏にもボトルケージ台座があり、バイクパッキングなどの拡張性を備えています。
ダウンチューブ上のボトルケージは三つ穴になっており、フレームバックを付けた際に、干渉しないようにボトルケージを取り付けることが可能です
他にも内装ドロッパーシートポストに対応したり、ハンドルはフレアハンドルを標準装備するなど、グラベルロードの抑えておきたい仕様の一台になっています。
コンポーネントは基本は基本はSORAですが、クランクとメカニカルブレーキは安価なモデルになっています。
とはいえ用途と価格を考えれば十分過ぎる仕様です。

しかも前後12mmスルーアクスルを採用しており、ホイールのアップグレードも可能です。

さて乗り味ですが、振動吸収がしっかりできており、特にリア側のトラクションが良い印象でした。
砂利の林道も走行しましたが、跳ねることなくしっかり進んでくれました。
スペックと価格で乗る前から満足してしまいかけていましたが、これは失礼しました。

もちろん重量的な重さもありますが、しっかりグリップしてどっしりと安定して走りたいというグラベルロードの用途を考えれば、デメリットばかりではありません。

ロードバイク一台目にグラベルロードという選択

個人的には、ロードバイクエントリーにおいて、グラベルロードという選択はありだと考えています。
この件はまた別でまとめたいとは思っていますが、一般的に、最初にエントリーロードを購入し、次にミドルグレードのバイクに乗り換え、一台目はほとんど使用することがなくなるといういパターンが多いと思います。

そこで一台目がグラベルロードであれば、ちょっとしたオフロード走行を楽しんだり、キャンプツーリングをやってみたいという要望に応えることが可能です。
あるいは街乗りでちょっとした段差を気にせず走りたい、田舎なので舗装されていない道が良くあるとか、そういった用途で使い分けることもできます。

たまにシクロクロスバイクでも良いという意見も聞きますが、シクロクロスバイクはシクロクロスといういわゆる障害物競走に適したモデルで、乗り越えたり、降りて担いだりしやすくなっているため、BBハンガー下がりが小さく重心が高かったり、ボトルケージ穴も最低限の数になっているなどで、
競技をターゲットにしないのであれば、グラベルロードと呼ばれるモデルの方が良い場合が多いです。

もちろん、オンロードを走行するならロードバイクがもっとも適しているので、全ての方にはおすすめしません。
しかしそういう選択もありということを知っておくのは重要です。

ただ、グラベルロードは一般的にエントリーモデルで20万円前後と価格が高い傾向にあります。
そんな中でこのGAVELは、装備品込み15万で始めたいという要望にもこたえられる魅力的な一台です。

あらゆるトレイルを一台で遊べる「TRAIZE PLUS」

次にTRAIZE PLUSですが、こちらは名前の通り27.5+。27.5×2.8のセミファットタイヤが装着されたモデル。
本年モデルに関してはクランク以外はDEORE 12Sコンポで、ドロッパーまで装着されて15万円ということで、こちらもGAVEL同様スペックと価格で満足しかけていましたが、乗ってみるとかなり軽快で驚きました。
走るシチュエーションと27.5+ということを考えると、どうしても重さはあるだろうと構えていたのですが、意外にもとても軽快で、取り回しや登りも気になりませんでした。
そしてやはり下りの安定感はとても高く、安心して楽しむことはもちろん、チャレンジしてみたくなる懐の深さもあります。

フロントサスペンションは120mmストロークとなっていますが、他メーカーのモデルから比較すると、もう少しヘッド角を付けた方が対応できる下りの幅が広がるのではと思ったのですが、
おそらく日本のブランドということで日本のトレイルに適した値にしているのだろうと思いました。

一台であらゆるトレイルで遊べるモデルなので、始めてみたいけど何から入ったらいいかわからないという方は是非候補に入れてもらいたいモデルです。

このクオリティならTRAIZE XCは是非乗ってみたいと思いました。

ちなみに今回試乗したのはシルバーですが、本年モデルのカラーはストーンベージュです。
個人的にはストーンベージュの方が好みですが、シルバーはアルマイト処理されているので高級感ありますね。

NESTOのオフロードモデルを試乗して、この分野の裾野を広げるべく、楽しさや魅力をしっかり味わえる一台を、低価格で実現しているブランドだということを実感できました。
まだ正式に取り扱いが決まったわけではありませんが、もし当店で取り扱いできるようであれば、改めて紹介します。
グラベル行ってみたい、少し気になっているという方。是非ご相談ください。

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