バーレーン・ヴィクトリアスのジーノ・メーダー選手(26歳)が、昨日6月15日に行われたツール・ド・スイス 第5ステージの下り区間で落車し、搬送された病院で死亡が確認されました。
ツール・ド・スイス 第5ステージは211kmの山岳ステージで、最後の超級山岳を超えてラスト10km弱が峠の下りというレイアウトで、その下り区間でマグナス・シェフィールド選手とともにコースアウトし、かなり下まで転がり落ちたようです。
画像のコーナーと同じだと思いますが、このイン側に落ちたようで、連続コーナーになっていたので、その手前のコーナーで制御を失い、そのまま次のコーナーのイン側へコースアウトしたと思われます。
画像のアユソ選手が優勝しましたが、下りでは100km/h以上出ている区間もありました。
高速コーナーが連続するため、ひとつのミスも許されない下りで、選手たちも危ない下りだったとコメントしています。
そのうえ200km近くを走り、超級山岳で総合順位やステージ優勝をかけた戦いを終えてからの下りのため、体力的にも限界で、注意力が落ちていているうえに、さらにゴールまでの争いがあるという状況でした。
ジーノ・メーダー選手といえば2021年のジロ・デ・イタリアでの逃げ切り勝利が印象的で、当時はジーノ・マーダーと呼ばれていましたが、「またすごい逃げ屋のスイス人が出てきた」と思っていました。
その後ステージレースの総合でも上位の成績を収めるようになり、どういう選手に成長していくのか、期待していたレースファンも多かったと思います。
サイクルロードレースの危険性については、本当に言いたいことがたくさんあります。
このコースを設定した主催者にも憤りを覚えます。ですが、それはまた後ほど別の記事に書かせてもらいます。
まだ26歳、これからだったはずです。とにかく残念です。