プロ選手は何色のクリートを使っているか – kurocycle クロサイクル

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シマノ SPD-SL のクリートには3種類の遊び量に応じて色分けがされており、赤色(0度)、青色(2度)、黄色(6度)となっています。

それはみなさんご存じだと思いますが、ではワールドツアークラスのプロ選手たちは何色のクリートを使っているでしょうか。

自転車業界の方やお客さんと話をしていると、「プロ選手は赤色」と思っている方が多く、黄色はペダリングやポジションが定まっていない初心用と認識している方が多い印象です。

「プロ選手は赤色のクリート」は正しいのか

私は興味本位でプロ選手のポジションや機材の情報を集めていたのですが、その中でクリートの色についての情報も収集していました。

シマノ SPD-SLに関する情報に絞りますが、現在のワールドツアークラスの選手のほとんどがシマノかLOOKで、一部SPEEDPLAYとTIMEを使用しています。
これはスポンサー契約にペダルが含まれているかなどの事情にもよるため、優劣を表すものではないと考えるべきでしょう。

さて、「ワールドツアークラス選手は皆赤色クリートを使うのか」というと、答えは当然「いいえ」です。

ではどの程度の割合でしょうか。
当然すべてのSPD-SLを使う選手を調べられたわけではないですが、私が調べた限りでは最も多いのは青色です。

そして赤色は青色の約半分くらいでした。

赤色よりも少ないですが、黄色を使う選手もそれなりにいます。

プロ選手が使うクリートの色

それでは実際にワールドツアークラスのどの選手が何色のクリートを使っているのでしょうか。

今回は現役の選手に絞って紹介します。

赤色(0度)

  • Remco Evenepoel(レムコ・エヴェネプール), Soudal Quick-Step
  • Jasper Philipsen(ヤスペル・フィリプセン), Alpecin – Deceuninck
  • Alexey Lutsenko(アレクセイ・ルツェンコ), Israel – Premier Tech

青色(2度)

  • Filippo Ganna(フィリッポ・ガンナ), INEOS Grenadiers
  • Mathieu van der Poel(マチュー・ファン・デル・プール), Alpecin – Deceuninck
  • Thomas Pidcock(トーマス・ピドコック), Q36.5 Pro Cycling Team
  • Jay Vine(ジェイ・ヴァイン), UAE Team Emirates – XRG

黄色(6度)

  • Tadej Pogacar(タデイ・ポガチャル), UAE Team Emirates – XRG
  • Stephen Williams(ステファン・ウィリアムズ), Israel – Premier Tech

その他

Lidl Trek はTIMEのペダルを使うことになったのですが、それ以前であれば、Mads Pedersen(マッズ・ピーダスン)やMattias Skjelmose(マティアス・スケルモース)は青色でした。

またTeam Visma – Lease a Bike はSpeedPlayが供給されていますが、Wout van Aert(ワウト・ファン・アールト)もそれ以前は青色でした。

ポガチャルが黄色というのは、ショートクランクであれだけ騒がれた割に話題になっていない印象です。
以前は青色を使っていた時期もあり、LOOKが供給されていた時はグレー(4.5度)を使っていました。

まとめ

このように、トッププロの選手でも様々なクリートを使用しています。

決して早い人はこれを使っているということはなく、バイクフィッティングと同様、それぞれにあったものを探して使用しています。

このクラスの選手たちでも、毎年のようにポジションが変わり、クリートの色も変わっています。

例えばクリストフ・ラポルトは赤・青・黄色すべて使用してきました。
またパリ-ルーベやロンド・ファン・フランデレンのような石畳のコースでは黄色を使う選手も多いです。

たしかに10年くらい前までは赤色を使っている選手がもっと多かったと思います。

一つの考えにとらわれず、また何か一つの答えがあるなどと思うこともなく、色々試して探すことが大切だと思います。
あるいは、あまりこだわり過ぎない、深く考え過ぎないというのも必要かもしれません。

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