グラベルロードやアドベンチャーバイクを中心にラインナップするドイツブランド「BOMBTRACK(ボムトラック)」の取り扱いを開始しました。
BOMBTRACKとは
WETHEPEOPLEなどのBMXを中心にラインナップするWemakethingsがグラベル・アドベンチャーブランドとして新たに発足したBOMBTRACKは、街中で映えるスタイリッシュなデザインと、遊びに必要な要素を妥協なく盛り込むという本気のバイクブランドです。
クロモリフレームを中心にラインナップしていますが、クロモリとはいえ決してトラディショナルなものではなく、新しい要素を詰め込みつつ、ジオメトリーから装備まで、用途に合わせて非常によく考えて開発されたモデルばかりです。
その一つの例としてBB規格が挙げられます。
クロモリフレームのBB規格は、一般的にJIS規格が主ですが、BOMBTRACKはT47を採用しています。
T47のメリットは、ねじ切りという扱いやすさと大口径・幅広を両立している点です。
幅の広いタイヤに対応するにはチェーンステー間の距離を広げる必要がありますが、BBの幅が広いことで、チェーンステーをできるだけ変形させずにタイヤクリアランスを確保できます。
チェーンステーの形がストレートだとパワー伝達のロスが生まれにくく、ダイレクト感、剛性が向上します。
さらにシャフト径が太いクランクにも無理なく対応できるというメリットがあります。
これらが一般的に言われているメリットですが、もう少し踏み込むと、チェーンステーが自然な形でタイヤクリアランスを確保できるということはチェーンステーの長さを詰められるということが言えると思います。
この点が個人的にBOMBTRACKの興味深いところだと感じました。
グラベルロードとジオメトリーについては、非常におもしろいところですので、別の記事で書こうと思います。
上述からBOMBTRACKの走りは非常にシャープであろうことが伺えます。
BOMBTRACKのモデル紹介
簡単にですが、各モデルの紹介をします。
HOOK(フック)シリーズ
グラベルロードモデルです。国内ではHOOKとHOOK EXTがラインナップされています。
いずれもクロモリフレームにフルカーボンフォークの組み合わせです。
・HOOK EXT
チューブが太く耐荷重130kgと頑丈で、キャリアやフェンダー用のアイレットはもちろん、ダイナモハブの配線用の穴、ライトマウントも設けられており、グラベルライドだけでなく重装備のキャンプツーリングにも対応します。
タイヤサイズは650B×52・700C×40とハードなオフロードにも対応できます。
・HOOK
HOOK EXTよりもシンプルで、ダイナモ用のルーティンもなく、細身で若干軽量。
フォークトレイルも大きいので高速域での安定性を重視する、よりグラベルロードに近いモデルです。
ダイヤクリアランスはSサイズまでが650B×42、Mサイズ以上が700C×42です。
AUDAX(オーダックス)シリーズ
AUDAXはブルベという意味で、太めのタイヤもはけるエンデュランスロードモデルです。
こちらもクロモリフレームにフルカーボンフォークという組み合わせ。
ジオメトリを見ると完全にエンデュランスロードバイクであることが分かります。
完成車仕様だと650B×47のタイヤが装着されていますが、700Cだと35mmまで対応します。
フォークサイドにはケージ取り付け用のアイレット、トップチューブやダウンチューブ裏にもそれぞれアイレットが設けられています。
積載ができて太めのタイヤが装着できるエンデュランスロード、まさにAUDAX=ブルベというモデルです。
アルミフレームモデルもラインナップされています。
ARISE(アライズ)シリーズ
クロモリフレーム&フォークのツーリングモデル。
耐久性と拡張性が高く、重装備のキャンプツーリングバイクから街乗り用のバイクまで幅広く対応できます。
スライドエンドが採用されているので、シングルギアでの組み付けも可能です。
こちらのBB規格は通常のJISで、上記2モデルと異なりトラディショナルなモデルです。
BEYOND(ビヨンド)シリーズ
大陸横断のために作られたエクストリームツーリングモデル。
山中を駆け、海岸線を旅する、どんな道も走破できる冒険のためのバイク。
・BEYOND
ドロップハンドルを装着したツーリングモデル。
旅の相棒として是非日本一周してみたいです。
・BEYOND SUS
ドロップハンドル×サスペンションフォークという、未知の世界を探検するためあらゆる状況を想定したモデル。
どんな道でも走り続けるという強い意志を感じます。
・BEYOND+
積載なしでのハードなトレイルライドはもちろん、荷物を積んで山遊びもできてしまうオフロードアドベンチャーモデル。
まとめ
各モデルを紹介して、クロモリフレームの堅牢さと拡張性の高さを生かしつつ、走るシーンでの走行性能を妥協しない現代的な技術を取り入れたブランドであることを改めて感じました。
いくつかのフレームが入荷予定となっています。
入荷したら改めて紹介しますが、取り扱い店舗数が少ないことと、国内に入っている本数もそこまで多くないため、少しでも気になる方は早めにご連絡ください、
その他のモデルも取り寄せ・組み付け可能です。