昨年発表されたSLC3の上位モデルとして「SLC5」が登場しました。
SLC3がS-WORKS TARMAC SL8を上回る剛性比という謳い文句で登場し、368,000円という破格のコストパフォーマンスで非常に人気がでました。
ただやはりSL8はその軽さと剛性に加えて空力性能を備えているからこそのスーパーマシンで、約80万円という価格でも売れている理由でした。
半値以下のSLC3なので当然とはいえ、やはり極一部の人にとっては高速域での伸びに不満がありました。
逆に言うとその1点のみがやや不満という評価でした。
SLC5は軽さという最大の武器はそのままに、空力面の弱点を改善し欠点のないオールラウンダーバイクの完成形として登場しました。

S-WORKS TARMAC SL8を上回る空力性能
エアロダイナミクスを大幅に改良したSLC5は、富士エアロパフォーマンスセンターとイギリスのシルバーストーンの風洞施設でSL8を僅かに上回る数字を叩き出しました。


諸条件により変動はあるものの、SL8と同等の空力性能を持っているということは、軽量オールラウンダーバイクの最高峰と比肩することを意味します。


シートポストはエアロ形状の専用品となり、ヘッドチューブはSL8ほどではありませんが前方へ張り出し、エアロダイナミクスと剛性を両立した形状になっています。
シートチューブやシートステーの形状も改良されています。


大幅に進化した軽量オールラウンダー
SLC5は全対応型ロードフレーム、つまり登りや平坦、長距離、高速巡行、下りのすべてのシチュエーションを高次元でバランスするオールラウンダーを目指して設計されました。
先に述べた通り空力性能は風洞実験やCFD解析により大幅に向上しました。
素材はT1100とT800、M65とM46をFEM解析により各部位に適切に配置し、剛性バランスが最適化されています。

重量面もフレーム重量705gと非常に軽量です。
細部も大きく進化しており、UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)が採用されました。


チェーントラブルの抑制と、衝撃からのリアディレイラーの保護が期待できます。
また他のUDHのハンガーと互換性があるので、トラブル時の対処がしやすくなります。
BBはプレスフィットからBSA68となり整備性が向上しました。
SLC5 定価498,000円、SL8 定価792,000円
SLC5よりフレームセット重量で20g軽量なSL8は、SLC5より価格は30万円高いです。
開発費やプロモーション費、ブランドとしての魅力が大きいものの、数値上遜色ないパフォーマンスを示すSLC5は非常に魅力的に見えます。
カラーラインナップも豊富で、どのカラーも良さそうです。





8月末ごろから順次出荷、試乗車も設置予定
すでに予約は受付中です。
完成車での注文も承っていますので、お気軽にご相談ください。
SLC5は最上位モデルとして位置づけられるため、SLC3も継続して販売されます。
今回も当店では試乗車を用意する予定です。
実際に乗ってパフォーマンスを確認するのが楽しみです。





