幻のカーボンロードバイク CORIMA コリマ PUMA が入荷しました!

INFOMATION

ロードやトラックのプロシーンで使用されるカーボンホイールでお馴染みのCORIMA(コリマ)。
古くは自動車部品の金型だけでなく、ヘリコプターのプロペラといった航空産業にもルーツを持つフランスの会社です。

80年代後半からカーボンを使用した自転車パーツ開発に参入し、カーボンディスクホイールなどをラインナップしました。
そしてCORIMA初となるカーボンモノコックロードバイクフレームとして、このPUMA(ピューマ)が発売されました。
その後トラックフレームのクーガーを発表し、クリス・ボードマンによってアワーレコードの世界記録が樹立されました。

ロードバイクやタイムトライアル、トライアスロンで数々の成功を収めたPUMAですが、残念ながらUCIの規約改定により、フレームのジオメトリーなどの規定が厳しくなり、競技シーンからPUMAが除外されることになりました。

またこのPUMAに装着されているSPINERGY Rev-Xというホイールも、カーボンエアロスポークが危険ということで競技では禁止されました。

LOTUSなども同様、この時代はカーボンバイクの黎明期であり、CORIMAもLOTUSも今の感覚だと特殊な形状をしたフレームたちですが、純粋に速さを追い求めた結果の形状でした。

その後から現在に至るフレーム形状は、競技で使用しない場合でも各メーカーはUCIの規格に沿ったバイクを作っているので、UCIの規定によって画一化された形とも言えます。
その枠組みの中で最適なフレーム形状を追い求めているわけです。

つまりこの90年代の一時期だけに登場したカーボンフレームは、カーボンという成形の自由度が高い素材で、規定に縛られないというなかで、最も鋭く牙が研がれました。

モータースポーツのラリーで例えればグループBのような、時代の変わり目に現れた技術的にも、記録としても革新的な一時代でした。

漫画「のりりん」の言葉を借りるなら、去勢されていないモンスターということになります。

コンポーネントはカンパニョーロのレコード 8速一式で、8速世代に入って、シマノの後追いでダブルレバーからエルゴパワーへ進化。

そこからチタンボルトなどの採用によって軽量化を図ったのがこの型のレコードです。

ロードバイクにおいて、90年代は大きな転換期でした。
カーボン素材の導入により自由度の高いフォルムの成形と軽量化を実現。
シマノ・カンパニョーロの2大コンポメーカーの大幅な進化。

それらによって今までとは全く異なるバイクがレースシーンに登場し、競技のレベルが大幅に引き上げられました。

その後競技規則が大幅に改定され、バイクの形状が大きく制限されることになりますが、それまでのわずかな間に登場した、ある意味異端児ともいえるマシンで、ロードバイクの転換期を象徴する歴史的な一台です。

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