WINSPACE(ウィンスペース)の新モデルT1550 2ndが入荷しました。
先日の記事にも書いた通り、前作のT1550から見た目の変化は小さいですが、中身は大幅に進化しています。
フレーム素材がT1000へグレードアップしたこと、成型方法が変わりより継ぎ目のない一体成型となったことで、軽量化と剛性アップを実現し、数値的にもかなり良い値が出ており、メーカーの自信作のようです。
実際に国内プロチームや国外女子プロチームでも絶賛活躍中です。
個人的には前作でもかなりハイレベルなフレームだと感動しました。
唯一スタックが低い点が気になっていましたが、今回のT1550 2ndでしっかり改善されました。
まずデザインですが、今回入荷したのは旧ロゴを採用した「レトロブルー」カラーです。
他のカラーリングは以前の記事で紹介しています。
細かい変更点ですが、まずBBがBB86からT47規格へ変更されました。
T47になることで整備性と剛性アップが見込めるほか、30mmシャフトのクランクが使いやすくなるというメリットがあります。
カーボンフレームの場合は、別にねじ切りの受けを設ける必要があるためコストが増しますが、整備性や精度の問題などを考慮した結果のT47でしょう。
また今回新しくラインナップされたC5なども同様、前後ともにスルーアクスルのねじ穴が露出していません。
性能的な有意性がどの程度あるかは別ですが、こういう細かいところまでやってくるあたり本気度が窺えます。
前モデルよりも若干価格はあがりましたが、それを上回るアップデートだといえます。
BBの変更やスルーアクスルの非貫通化などはスペックに現れるものではありません。
製品に自信があるからこそ、見えにくい部分にもこだわって改良できるのだと思います。
WINSPACEの積極的により良いものをつくるという姿勢は素晴らしいと思います。
当店としては重量やカーボンのグレードといった売るためのコスパアピールだけではなく、こういった分かりにくいけど嬉しいポイントや、メーカーの心意気をできるだけ伝えられるようにしたいです。
展示用に一台組み立てる予定ですので、また紹介します。