Elitewheels DRIVE というカーボンホイールについて – kurocycle クロサイクル

INFOMATION

ElitewheelsのDRIVEというホイールについて、注意喚起といえるような検証はしていませんが、実際にあったトラブルを紹介します。

当店ではこのメーカーの取り扱いをしておらず、ネットでDRIVE 40Dの新品を購入された方からの相談になります。
自分自身このホイールがどこのものかなどは最近まで知りませんでした。

相談内容は突然バーストするというものでした。
何度かチューブを交換されたそうですが、毎回、タイヤを装着して100kmほど走ってバイクから降りたあとしばらくしてからバーストするそうです。
チューブの破片が飛び散りタイヤの一部が外れていたということでした。

実際に見せてもらいましたが、タイヤが外れてチューブが弾けたということで間違いないかと思います。タイヤは旧モデルのVittoria Corsaでした。
もちろんですが、空気圧や体重なども標準です。

Elitewheelsというものをあまり触る機会がなく、リム単体にばらすわけにいかなかったので、詳しい検証はできていませんが、タイヤの取り付けが異様に簡単だったというのは事実です。

普通continental GPなどはかなり固い部類なのですが、簡単に取り付けができてしまいます。
だからといってGPが外れることはないだろうという感覚ではあります。

しかし旧モデル(旧ETRTO)のCorsaはフックが浅くて、タイヤ自体が柔らかく、その方は新品を取り付けされたそうですが、使用して伸びてくると、これは外れそうだと感じます。

繰り返しになりますが、詳しい検証はできていないので、注意喚起というものではありません。
触った数本がたまたま外れだったのかもしれません。

ただ事実として、タイヤ(旧Corsa)が外れたとしか思えないバーストが何度もあったということと、タイヤの取り付けが異様に簡単だったということを共有する意味はあるかと思い記事にしました。

個人的には新興ブランドは頑張ってほしいと思っていますが、登場するたびに検証する余力はないので、やはり国内で取り扱いしていないブランドは自己責任でリスクを了承のうえ使用するという部分はどうしても出てきます。

Elitewheelsに関しては、タイヤを取り付けたときの感覚は意識してもらった方が良いかもしれません。

続報:タイヤの取り付けが容易な理由について

今まで数本のDRIVEシリーズのタイヤ交換を行いましたが、どのモデルも全てタイヤの取り付けが容易でした。

そこで他のリム数本と比較してみました。

右側がDRIVEです。

ほんの少しですが直径が小さいことが分かるかと思います。
他のリムと比べても同じような感じでした。

タイヤの取り付けが容易なのは、そもそも直径が若干小さいということと、エッジがなだらかということが原因だと思います。

「直径が小さくてもビードの部分の直径が同じであれば問題ない」と思いましたが、空気を入れたときにビードが上がるのが他より早いことから、ビード部分の直径も小さい可能性があります。

チューブレスレディ対応リムなので、クリンチャータイヤの場合でも空気を入れていくと「バチン」とビードが上がる音がします。

だいたいのホイールは、4.0barぐらいから上がり始めますが、DRIVEだとタイヤにもよりますが1.0~2.0barくらいで上がり始めます。
そこからさらに空気を入れて圧力を上げていきますので、高圧にし過ぎないように注意した方がよいでしょう。

おまけ

これは単なる不良ですが、バルブ穴が微妙に楕円形になってしまっていたので、バルブが通りませんでした。

やすりで削れば解決しました。

写真でわかる通り成型用のビニルが残っています。リム内部にも入っていたためカチャカチャなっていました。

これは意外かもしれませんが、大手メーカーでもちょっとした破片が残っていることはあります。

ここまでがっつり残っていたことはありませんが。
取り出すのに少し苦労しましたが、安いのでちょっとした作業は多めに見ましょう。

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