ニューヨークのブルックリンでこだわりのハンドメイドフレームを手掛ける「BROOKLYN MACHINE WORKS(ブルックリンマシンワークス)」
米国のアーティストら著名人が愛用したことなどで90年代に一世を風靡し、日本でも原宿を中心に人気を博し、今でも熱心なコレクターを魅了し、当時物のフレームやパーツは非常に高額で取引されています。
それ故に偽物とは言えないがそれに似せた商品も出ましたが、武骨で特徴的な溶接部分などは唯一無二。
実物を前にすればすぐに本物と分かります。
日本ではW-BASEというショップがブルックリンとコネクトを持ち、現在でも販売を続けていますが、今回入荷したのもそこで販売された車体です。
パーツもブルックリンやUSAメイドの品々で組み上げられた、こだわりの逸品です。
まず目を引くのが”Made in USA”の刻印がされたブルックリンのステム。
アルミのブロックから削り出されたそれは、アメリカの職人らしく武骨で美しい仕上がりです。
そしてハンドルはやはりAnswerのProTaperです。
クランクはお馴染みのプロファイルレーシング。
BMXでは定番にして憧れのブランドであり、傑作と謂われるクランクです。
そこにTREE BICYCLE CO. ( ツリー バイシクル ) の7075-T6アルミニウム製のスプロケットを組み合わせています。
BMXは競技の特異性から、他の自転車にない独自のパーツや規格を備えています。
それらはアメリカの工房やデザイナー、BMXライダーなど、非常にローカルで小規模な環境で開発され現在に至ります。
このツリー バイシクルも同様で、オーナーがただのボルトを加工してヘッドセット用にしたところから始まり、のちにスプロケットの革新的なマウント方法を発明し、現在のスプロケットの先駆けのような存在になっています。
ペダルはCRUPIのラウンドペダルです。
がっちりシューズに食い込んでグリップしてくれますが、トリックで踏み外すともれなく脛も削ってくれるやんちゃなペダルです。
こちらもアメリカの高級ブランドです。
ホイールはSun RingleのEqualizer 31 リムにクリスキングのハブ。
コグもクリスキングです。
フロントフォークはFOX TALASのサスが入っています。
サドルはブルックリンで、シートポストはこれもアメリカの高精度なCNC加工を得意とするTHOMSON(トムソン)です。
当時もののブルックリンのシートポスト径は29.8mmで、このトムソンかブルックリンくらいしかラインナップされていません。
トムソンの質感は唯一無二なので、ここはあえてブルックリンではなくトムソンにしているのも納得です。
細かいですが、シートクランプはプロファイルレーシングです。
ハブやスプロケットと色を揃えています。
ブレーキはAvidで揃えており、レバーはSPEED DIAL SLにキャリパーはBB7。
全てのパーツが妥協なしにこだわって選ばれていて、しかもそれらが無造作に組み合わされているのではなく、きちんとデザインされてまとまっているところに、オーナーのセンスや愛着が感じられます。
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